メディアミックスとは?クロスメディアとの違い・成功事例・効果測定を解説
メディアミックスとは、テレビCM・Web広告・OOH(屋外広告)・新聞・雑誌など複数の広告メディアをほぼ同時期に組み合わせ、認知拡大・購買促進の相乗効果を狙う広告戦略です。単一メディアでは届かない多様なユーザー層にリーチしながら、各メディアの弱点を補い合う点が最大の特徴です。
本記事では、メディアミックスの基本から、クロスメディアとの違い、パナソニックやユニ・チャームなど5つの成功事例、失敗しない4つのポイント、そしてMMM(マーケティング・ミックス・モデリング)を用いた全体最適化まで解説します。
目次
メディアミックスとは?
メディアミックスとは、複数のメディアの強みを最大限に発揮し、弱点を補う組み合わせでほぼ同時期に広告を展開することで、認知拡大や購買促進などの相乗効果を狙う広告手法のことです。
現代のメディアミックスは、オンライン・オフラインの広告施策を複合的に取り入れるという意味でのメディアミックスと、エンターテイメント分野におけるメディアミックスの2つに分けられます。
オンライン広告、オフライン広告のメディアミックス戦略

オンライン広告、オフライン広告のメディアミックス戦略では、複数の広告メディアを活用し、同時進行でマーケティング施策を展開していきます。
主な広告メディア
- テレビCM
- ラジオCM
- 新聞、雑誌
- OOH(屋外広告)
- リスティング広告
- ディスプレイ広告
- SNS広告
- YouTube広告
これら複数のメディアに広告を出稿することにより、異なるユーザー層にアプローチし、リーチ漏れを防げるようになります。
エンターテイメントのメディアミックス戦略

エンターテイメントにおけるメディアミックス戦略は、漫画、映画、グッズ、ゲームなど複数のチャネルでユーザーとの接点を増やし、認知・売上拡大を狙うマーケティング戦略です。
日本のメディアミックス戦略の代表的なブランドといえば、ポケモン(Pokemon)でしょう。
1996年に発売された「ポケットモンスター赤・緑」を皮切りに、同年に漫画連載とカードゲーム、翌年にはアニメ放送がスタートし、グッズも続々と販売されました。ポケモンが生み出した経済効果は10兆円に及ぶと言われており(*1)、世界的にも稀に見る、メディアミックス戦略の成功事例です。
近年のエンターテイメント分野において、メディアミックス戦略は「当たり前に取り入れるもの」となりました。
(*1)出典:マーベル映画が世界を制し、ガンダムが廃れない理由。日米の進化するIPとキャラの経済圏について、目からウロコのディスカッション【CEDEC2021】 |ゲーム・エンタメ最新情報のファミ通.com |https://www.famitsu.com/news/202108/27231850.html
なお、複数メディアへの継続的な出稿が積み重なることで生まれる長期的なブランド価値の増大を、サイカでは「ブランド蓄積効果」と定義しています。この効果は短期指標では測定できず、MMMによる時系列分析が必要です。詳細は後述のサントリーの事例をご参照ください。
メディアミックスとクロスメディアの違い
メディアミックスに類似したマーケティング戦略に、「クロスメディア」という戦略があります。
メディアミックスとクロスメディアの違い
| 比較軸 | メディアミックス(MM) | クロスメディア(CM) | 向いているケース |
|---|---|---|---|
| ターゲット | 異なるユーザー層にアプローチし、リーチ漏れを防ぐ | マーケティング施策全体を通じて一貫したターゲットに訴求する | ・リーチ拡大が優先 → MM ・購買検討の深化が優先 → CM |
| クリエイティブ | 複数のメディアでも同じクリエイティブ | クリエイティブ同士の連動を大切にする(※続きはWebで、など) | ・制作コストを抑えたい → MM ・段階的な訴求を設計したい → CM |
| 情報のつながり | 情報のつながりは意識しない | 情報のつながりを意識し、複数メディアで一つの広告を作るイメージ | ・独立した認知訴求 → MM ・「続きはWebで」型の誘導 → CM |
| メディアごとの役割 | メディアごとの役割は分けない | メディアごとに異なる役割を持たせる | ・同時多角展開 → MM ・ファネル段階別の設計 → CM |
| 効果測定 | マーケティング施策全体で測定することが大切 | マーケティング施策全体で測定することが大切 | どちらもMMMなどの統合的手法が有効 |
上記のように、メディアミックスとクロスメディアは、似ているようで根本的に異なるマーケティング戦略です。
2つのマーケティング戦略に唯一共通しているのは、マーケティング施策全体で効果測定を行うことが大切ということです。
これについては、後述する「メディアミックスでサイカができること」で解説します。
メディアミックスとクロスメディア、どちらを選ぶべきか?
メディアミックスは、多様なユーザー層へのリーチ拡大と認知面の底上げを優先する場合に 適しています。一方クロスメディアは、特定のターゲットに対して購買検討を深め、 コンバージョンまでの流れを設計したいときに有効です。実際には両戦略を組み合わせるケースも 多く、目的・予算・カスタマージャーニーに応じた設計が重要です。
メディアミックスが広告に欠かせない理由
メディアミックスが広告に欠かせない理由は、主に3つあります。
- 多様なライフスタイルを捉えるため
- 広告との接触回数を増やすため
- メディアごとの弱点を補うため
一つずつ解説します。
1. 多様なライフスタイルを捉えるため
従来ならテレビCMや新聞・雑誌広告を打ち出していれば、ほとんどのユーザー層にアプローチできていたものが、今では大きく変化しました。
テレビ番組だけでなく、YouTube動画も楽しむ時代です。年代や性別、価値観によって利用するSNSも異なります。
こうした多様なライフスタイルを捉えるためには、メディアミックスによってさまざまなユーザー層に広告を届けなければいけません。
2. 広告との接触回数を増やすため
広告効果を最大化するためには、ザイオンス効果(単純接触効果)を用いた施策が欠かせません。ザイオンス効果についてはさまざまな論文が発表されており、その効果が実証されています。
簡単に言えば、「ユーザーと広告の接触回数が多いほど広告効果が高まる」ということです。
メディアミックスで複数メディアで広告を出稿すれば、ユーザーとの接触回数を増やし、ザイオンス効果を狙うことができます。
もちろん、現代のマーケティング施策では、カスタマージャーニーを意識して適切なタイミングで、適切な広告を届けることも重要です。
3. メディアごとの弱点を補うため
メディアにはそれぞれ弱点があります。
たとえば、テレビCMは認知拡大やブランディングに効果的ですが、商品・サービス購入の具体的な検討を後押しするのには向いていません。
テレビCMの弱点を補うためには、Webメディアへの誘導など、購買につなげるための施策が必要です。
メディアミックスでは、メディアごとに掲載(放送)する広告に違いはありませんが、情報の深度を変えることでメディアごとの弱点を補います。
メディアミックスの3つのデメリット・注意点
メディアミックスは効果的な広告戦略ですが、導入前にデメリットを正しく理解しておくことが重要です。成功事例の裏には、これらの課題を乗り越えた設計があります。
1. 広告コストが増大する
複数の媒体に同時出稿するため、単一媒体に集中した場合と比べてコストは増大します。テレビCM・ラジオ・Web広告を同時展開すれば、それぞれに制作費と出稿費が発生します。
ただし、リーチ率が向上することで、ユーザー1人あたりのリーチコストが相対的に下がるケースもあります。後述するJR東日本「JR SKISKI キャンペーン」では、メディアミックスの範囲を広げた結果、リーチ率・リーチコスト共に大幅に改善されています。コスト増大とリーチ効率の改善を、全体ROASで評価することが重要です。
2. 媒体ごとの効果を分離して測定しにくい
メディアミックスでは複数の施策が同時に作用するため、「どの媒体が売上にどれだけ貢献したか」を通常のクリック計測・CVR・CPAだけで分離することは困難です。
特に注意が必要なのは、最終コンバージョン直前の接触のみを評価するラストクリック計測です。この方法では、認知・興味喚起を担ったテレビCMや上流施策の間接効果が見えなくなります。その結果、「直接的に測定できる施策」への予算が集中し、本来は重要な施策への投資が削られるという意思決定ミスが起きやすくなります。
3. 運用・管理の複雑さが増す
複数の代理店や媒体担当者が関与すると、クリエイティブの整合性確保と施策間のタイミング調整が難しくなります。媒体ごとにKPIが分散し、担当者が自媒体の最適化を優先する「個別最適」に陥ると、メディアミックス全体の効果が損なわれます。
メディアミックスを機能させるには、施策横断で統括できる責任者を設け、全体最適化の視点で評価・意思決定を行う体制が必要です。
メディアミックスに成功した5つの事例

それでは、メディアミックスに成功した事例を5つご紹介します。フジサンケイグループ広告大賞のメディアミックス部門を受賞した事例もあるので、ぜひ参考にしてみてください。
1. ナノイーX技術 / パナソニック
第51回フジサンケイグループ広告大賞の、メディアミックス部門優秀賞を受賞した事例です。
パナソニックのナノイーX技術(テクノロジー)は、エアコン、空気清浄機、冷蔵庫や洗濯機など、パナソニック製家電に多く取り入れられている先端技術です。
同社は、テレビCM、ラジオCM、雑誌広告、新聞広告、さらにWebメディアとSNSを活用して、ナノイーX技術に関するクリエイティブを多く発信しています。
メディアごとの広告の一貫性が高く、「清潔でクリアな空気を作る」というメッセージにより、強いブランディング効果を生み出している事例です。
2. 食いっプリ!グランプリ!/ 丸亀製麺
丸亀製麺が2021年に実施した「食いっプリ!グランプリ!」は、ユニークなメディアミックス事例です。
一般参加型のオーディション企画として、丸亀製麺の打ち立てうどんを美味しそうに食べる動画を約5週間募集しました。
グランプリを受賞するとCM・ドラマ出演権が得られるなど、話題性の高さから当時は一大ブームを起こしています。
WebメディアやSNS、テレビCMに加えて「一般消費者を巻き込んだメディアミックス事例」として参考になります。
マーケティング投資の全体最適化にご興味をお持ちの方は、こちらから、株式会社丸亀製麺 取締役 マーケティング本部長南雲氏が語る無料オンデマンドセミナーをご覧いただけます。
▶︎ マーケティング組織が考えるべき全体最適〜ROIベースでみるマーケティング投資〜
3. 超快適マスク / ユニ・チャーム
生理用品や紙おむつで国内トップシェアを誇るユニ・チャームは、同社製品の「超快適マスク」のマーケティング施策として、メディアミックスを実施しました。
主に活用したメディアはテレビCMとYouTube広告です。
「25〜44歳の会社などで働く女性」という明確なターゲットを設定した上で、ディザー期、テレビCM期、テレビCM終了後のリマインド期と3つの定義された期ごとに異なる施策を展開しています。
YouTube広告では、横型動画に加えて縦型動画も出稿し、同じメディア内でも切り口を変えて訴求しています。
結果として、テレビCMを放送するだけの施策よりも、リーチ率が12.34%アップ。さらに、ユニ・チャームのマスク市場シェアが過去10年で最高を記録しました。
4. ボス / サントリー
第51回フジサンケイグループ広告大賞の、メディアミックス部門グランプリを受賞した事例です。
受賞したのは、1992年の発売から30年以上愛されているロングセラー商品、缶コーヒーのボスです。
ハリウッド俳優のトミー・リー・ジョーンズをはじめ、国内の俳優を多く起用したボスのテレビCM「宇宙人ジョーンズ」シリーズで有名ですね。ちなみに、2023年で17年目を迎えました。
サントリーのボスは、時代の変遷とともにWebサイトやSNSなど、メディアミックスを積極的に取り入れているのが特徴です。
また、映画「GODZILLA vs KONG」やドリフターズとタイアップするなど、あらゆるメディアを取り入れることで強力なブランド蓄積効果を生んでいます。
しかし、「働く人の相棒」というテーマは、発売以来ブレていません。
💡 サイカが定義する「ブランド蓄積効果」
ブランド蓄積効果とは、複数メディアへの継続的な広告接触が時間軸で積み重なることにより生まれる、ブランド資産の長期的な価値増大効果のことです。サイカが自社の分析実務を通じて体系化した概念です。
短期のコンバージョン指標(CPA・ROAS)にはこの効果は現れません。しかし、サントリーの「ボス」が30年以上にわたってブランドを維持・成長させてきたように、広告の「積み重ね」によって形成される認知・好意・信頼は、単発施策では代替できない持続的な競争優位となります。
サイカでは、MMMによる時系列分析を用いてブランド蓄積効果を定量的に可視化し、短期ROASと長期ブランド価値を統合した予算配分シミュレーションを提供しています。
5. JR SKISKI キャンペーン / JR東日本
1991年から続くJR東日本の「JR SKISKI キャンペーン」は、若年層のスキー需要を喚起するマーケティング施策です。
従来はテレビCMやOOH(屋外広告)を中心にメディアミックスを進めて来ましたが、近年ではYouTube広告も活用しています。
メディアミックスの範囲を広げることにより、リーチ率・リーチコスト共に80%以上改善されました。
メディアミックスに取り組むことで「広告費用が上がる」のは確かです。しかし、リーチ率の改善により、相対的にリーチコストが下がるケースは少なくありません。
メディアミックスで失敗しない4つのポイント

前章でご紹介したメディアミックス事例を踏まえて、失敗しない4つのポイントを解説します。
1. CPA(ユーザー獲得単価)のみで判断しない
CPAは、広告出稿にかけた費用総額に対し、「1ユーザーあたりいくらで獲得できたか」を表す効果測定指標です。
メディアミックスを実施する際は、CPAだけでROAS(広告費用対効果)を判断してはいけません。なぜなら、CPAだけでメディアミックスの効果測定を行うのは不可能だからです。
メディアミックスは複数メディアを活用する特性上、ユーザーはさまざまなクリエイティブに触れることになります。そのため、「広告Aがコンバージョンに貢献した」と一概には判断できません。
メディアミックスを正しく評価するためには、オンライン・オフライン広告のそれぞれに合わせた効果測定指標を用い、施策と成果を1対1で見るのではなく、統合的に判断することが重要です。
広告効果測定に用いる指標については、「広告効果測定とは?媒体別の指標とそれぞれの活用ポイント」で詳しく解説しています。
2. メディアごとの特性で使い分ける
メディアにはそれぞれ異なる特性があります。その特性を理解し、適切に使い分けるのがメディアミックスに失敗しないポイントの一つです。
メディアごとの特性
| オフライン | テレビ | 接触時間は限定的だが、接触回数を増やすことが可能。インパクトの強いクリエイティブによる印象付けも効果的。 |
| ラジオ | 番組によってリスナー層がはっきりしているため、オフライン広告の中でも比較的精度の高いターゲティングが可能。 | |
| 新聞 | 接触回数は少ないが、接触時間が長い。テキスト中心に商品・サービスの魅力をアピールしたいときに有効。 | |
| 雑誌 | 雑誌によって読者層がはっきりしているため、オフライン広告の中でも比較的精度の高いターゲティングが可能。接触時間も長い。 | |
| 屋外広告 | 接触時間は限定的だが、消費者の生活動線に広告を出稿できることが大きな強み。接触回数を大きく増やせる。 | |
| DM | 商圏範囲を限定したマーケティング施策に効果的。 | |
| オンライン | 広告各種 | ユーザーの属性情報・行動データをもとに、非常に精度の高いターゲティングが可能。効果測定も行いやすい。 |
| Webサイト | 企業HPやブログを通じた情報発信が可能。ブログマーケティングを通じて獲得した見込み客は、成約確度が高い傾向がある。 | |
| プレスサイト | 気軽にプレスリリースを発信でき、報道機関とのコミュニケーションも取れる。メディアに取り上げられれば、高い広告効果が期待できる。 | |
| ニュースサイト | 基本的にコントロールは不可能。メディアに取り上げられれば、高い広告効果が期待できる。 | |
| 口コミサイト | 基本的にコントロールは不可能。ユーザーの口コミを促す施策を展開すれば、認知拡大・ブランディングに貢献する可能性がある。 | |
| SNS | ユーザーの属性情報・行動データをもとに、非常に精度の高いターゲティングが可能。広告を出稿するだけでなく、公式アカウントから情報発信を続けることで、ブランディング効果も期待できる。 |
今後はメタバース、VR(仮想現実)やAR(拡張現実)などの技術を活用したメディアも増えていくと考えられます。
マーケティングの目的やターゲット層、商品・サービスの特性、メディアの特性を考慮し、強みを活かし弱みを補うメディアミックス戦略が大切です。
3. メディアごとの整合性を保つ
メディアミックスを実施するにあたって注意すべきは、メディアごとの整合性を保つことです。
メディアミックスとはいわば、「連続した顧客体験を生み出すマーケティング施策」です。したがって、メディアごとの整合性が保てないと顧客体験を切断してしまい、広告効果が激減してしまいます。最悪の場合、単発で広告を打つよりも広告効果が下がるかもしれません。
前章でご紹介したメディアミックス事例は、メディアごとの整合性が保たれている良い例なので、ぜひ参考にしてみてください。
4. 適切な予算配分を考える
メディアミックスで大切なのは、個別最適化ではなく「全体最適化」です。
効果測定をする際、最終的なコンバージョンに貢献した広告を評価しがちですが、間接効果を無視すると正しい効果測定が行えなくなります。
最終的なコンバージョンに貢献した広告に投資を集中投下し、その結果「広告効果が下がる」というのはメディアミックスでよくある失敗事例です。この問題を解消するためには、マーケティングの全体最適化が欠かせません。
つまりは最終的なコンバージョンに貢献した広告だけではなく、メディアミックスで活用しているすべての施策を統合的に効果測定し、それぞれを適切に評価することが大切です。
マーケティングの全体最適化を意識することで、はじめて適切な予算配分を考えられるようになります。
メディアミックスと予算最適化について詳細記事↓
メディアミックスでサイカができること
メディアミックスは、私たちサイカが提供するサービスの根幹でもあります。最後に、メディアミックスに対するサイカの取り組みをご紹介します。
オフライン広告の効果可視化
テレビCM、ラジオCM、新聞・雑誌広告などのオフライン広告の効果測定は、長年「むずかしい」と言われてきました。
実際のところ、デジタル化されていない部分もまだ多く、十分な効果測定が行えていないことも少なくありません。
一方、サイカではMMM(マーケティンング・ミックス・モデリング)という手法を用いて、オフライン広告の効果測定を可能にしています。
MMMについてはこちらの記事で詳しく解説しているので、本記事と合わせてぜひ参考にしてみてください。
施策同士の関係性や相性の可視化
メディアミックスにおいて、「施策同士の関係性や相性の可視化」は非常に重要です。
たとえば、テレビCMで「続きはWebで」という施策をよく見かけますが、テレビCMとWeb広告で「本当に相乗効果を生み出せているのか?」は見落としがちな要素です。しかしこれを可視化できなければ、メディアミックスの全体最適化や、適切な予算配分はかないません。
データサイエンスを駆使し、「施策同士の関係性や相性の可視化」を実現するのも、サイカの取り組みの一部です。
広告間の間接効果や残存効果を踏まえた広告効果測定方法をお探しの方は、こちらからネット保険企業の分析事例資料をダウンロードいただけます。
▶︎ テレビCMとSNS広告、予算を増額すべきはどちら?~カギとなるのは間接効果や残存効果も踏まえた効果分析~ ネット保険企業編
売上を最大化するための、最適な広告予算配分
最適な広告予算配分は、メディアミックスの全体最適化から生まれます。つまり、メディアミックス全体と、個々の広告効果を正しく測定・評価しなければいけません。
サイカでは、メディアミックスの全体最適化で施策全体と個々の広告効果を正しく測定・評価し、次回の予算配分と想定効果を可視化しています。
メディアミックスの成果目標に対して、必要な予算を分析する、あるいは決まった予算内で成果を最大化する最適予算配分シミュレーションが可能です。
メディアミックスを意識したお客様のデータドリブン・マーケティングを実現
サイカは、上記のような統合的な効果測定を実現するMMMをはじめとして、さまざまな統計知識、データサイエンス技術を軸に、お客様のデータドリブン・マーケティングを実現し、持続的な事業成長を支援するプロフェッショナルパートナーです。
メディアミックスを意識したマーケティング戦略を実践しているお客様に対して、課題の抽出、プロジェクトの設計、クリティカルパスの構造化を行います。さらに、必要なデータの抽出と検証、MMMの実装、戦略の策定・運用までをワンストップで提供しています。
お客様のメディアミックス戦略の成果最大化、そして事業成長を目指して伴走し、マーケティング施策をトータルサポートします。
メディアミックスに関するよくある質問
メディアミックスとクロスメディアの違いは何ですか?
メディアミックスは、複数のメディアで同じ広告を同時展開し、より広いユーザー層へのリーチ拡大を目的とします。クロスメディアは、あるメディアで広告を見たユーザーを別のメディアへ誘導し(例:「続きはWebで」)、購買行動の促進を目的とします。最大の違いは、メディア間でユーザーを「移動させる」設計があるかどうかです。
メディアミックスの効果はどのように測定しますか?
オンライン広告であればクリック数やCVR・CPAで測定できますが、テレビCMや新聞広告などのオフライン施策が売上にどれだけ貢献したかは、通常の指標では捉えられません。MMM(マーケティング・ミックス・モデリング)を活用すると、オンライン・オフラインを含む全施策の貢献度を統合的に分析でき、正確な効果測定と次回以降の予算配分の最適化が可能になります。
メディアミックスのデメリットは何ですか?
主なデメリットは3点です。①複数媒体への同時出稿により広告コストが増大する、②媒体ごとの貢献度をCPAなどの単一指標で分離して測定しにくい、③複数の代理店・媒体担当者が関わることでクリエイティブの整合性確保や運用管理の複雑さが増す。これらに対処するには、全体最適化の視点で予算配分を設計し、MMMなどを用いた統合的な効果測定を導入することが有効です。
メディアミックスにかかる費用の目安はありますか?
費用は選択する媒体の種類と規模によって大きく異なるため、一概に目安を提示することは困難です。重要なのは個別媒体のコストより、全体のROAS(広告費用対効果)を基準として予算を配分することです。まず達成したい認知率・売上目標を明確にし、MMMによるシミュレーションを活用して媒体ごとの最適配分を算出するアプローチが推奨されます。
おわりに
メディアミックスは現代社会にマッチしたマーケティング施策ですが、実現がむずかしい施策でもあります。
そんなメディアミックスに成功している事例に共通しているのが、やはり「全体最適化」です。
広告を個々に評価したり、最終コンバージョンに貢献した広告を評価したりするのではなく、マーケティング施策全体で効果測定・評価を行わなければいけません。
「全体最適化」によるメディアミックスの成功を実現するためにも、メディアミックス実施と同時に適切な効果測定が必要だということを、忘れないでください。
<参考資料>
フジサンケイグループ広告大賞 メディアミックス部門優秀賞|パナソニック
食いっプリ!グランプリ!|丸亀製麺
テレビと YouTube のクロスメディアリーチの可視化|Think with Google
フジサンケイグループ広告大賞 メディアミックス部門グランプリ|サントリー


































