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リアルの強さを活かし、オンオフ統合で新たなコミュニケーションが生まれるオフィスへ

サイカは2023年3月20日、六本木ティーキューブに新オフィスをオープンしました。床面積は2倍以上になり、現在175名の全メンバーがワンフロアで顔を合わせられる環境になっています。

コロナの影響でリモートワークが定着し、オフィスの縮小やフルリモート勤務に舵を切る企業も多い中、なぜサイカはオフィス移転に踏み切ったのでしょうか。

なぜいまオフィス移転?

2020年から、世界中で新型コロナウイルスが急速に拡大していきました。その中でもサイカは順調に事業を成長させ、前オフィスに入居した2017年1月時点で30名だった従業員数は、2023年3月時点で175名まで増加しています。

サイカは、コロナの中でさまざまな働き方を試してきました。これまではフルリモートワーク中心で業務を行ってきましたが、2022年末頃から、顔を合わせてコミュニケーションを取る機会もつくれるようになってきました。

自宅で働く。会社で働く。一人で考える。みんなで考える。さまざまな働き方を経て、みんなが同じ場所に集まり、議論する中で生まれる新しいアイデアやコラボレーションの価値をあらためて感じるようになりました。

サイカは、メンバーの働く環境をより良くすることが、EX(従業員体験)の根幹だと考えています。そのため、オフィス移転はEX向上のための最大の投資です。

これからは、オンラインとオフラインの働き方を融合させ、オンオフ統合で最適化されたオフィスをつくっていきます。それによってメンバーの満足度が向上し、コミュニケーションが活性化され、より多くのアイデアやコラボレーションが生まれる場所になることを目指します。

新オフィスのコンセプトは「サイカするOffice」

サイカの新オフィスの画像

移転前のオフィスは241坪でしたが、移転後は522坪と、約2.2倍の広さになります。

移転先の六本木ティーキューブにはもともとコワーキングスペースがありましたが、そのフロアを居抜きで引き継ぎ、リノベーションする形で新オフィスをつくりました。業務スペースだけでなくパブリックスペースも充実させ、コミュニケーションの活性化を促進する設計にしています。

新オフィスのコンセプトは、「サイカするOffice」。「サイカするOffice」とは、サイカのフィロソフィーでもある「才能開花するオフィス」という意味です。

新オフィスのコンセプトを設計する際、サイカのボードメンバーの間で語られたのが、「メンバーに才能開花してほしい」という強い意志でした。メンバーと共にオフィスも成長していくことを想定し、植物の成長や拡張性のあるデザインで才能開花を表現しています。

コラボレーションが促進され、アイデアが生まれる仕組み

XICAらしい働き方の構築

サイカの新オフィスの画像

「才能開花」を軸にした時、いかにメンバーが働きやすく、居心地良く過ごせて、創造性を刺激されるかという点が重要です。そこで、サイカにとっての新しい働き方の構築を目指し、「自宅を超えるオフィス」にするための工夫を散りばめました。

執務スペースには、一般的なデスクだけでなくハイテーブルを設置し、みんなが集まりクイックにコミュニケーションを取れるようにしました。

サイカの新オフィスの画像

お客様にも入っていただけるパブリックスペースには、会議室だけでなく、みんなが集まれるコミュニケーションスペースを豊富に用意しました。茶室を模した畳の部屋や、虹色の椅子が並ぶ円卓の部屋、リラックスしながら仕事ができるスペース、パーティーができるスペースやバーなど、偶発的な会話から新たなアイデアやコラボレーションが生まれることを願い、設計しています。

サイカの新オフィスの画像
サイカの新オフィスの画像

また、オンオフ統合で最適な働き方を実現するため、元のコワーキングスペースの構造をそのまま活用し、オンライン会議ブースを17箇所と充実させました。出社しても、一人で集中して仕事に向き合える場所が多く用意されています。

サイカの新オフィスの画像

この環境でみんなの才能開花が促進されることで、「オフィスに来て働くと成果が出る」ことを証明したいと思っています。

「信頼性+先進性」の体現

また、「才能開花に満ちた公正な世界をつくる」というサイカのビジョン、そして「すべてのデータに示唆を届ける」というミッション、そしてそれらを達成するための行動指針XICA WAYを表現するものとして、「信頼」「先進」といった観点もデザインに取り入れました。

「信頼」「先進」という言葉は、一見正反対にも思える単語です。

サイカはIT企業ですが、「才能開花」を意味する「才華」という日本語から取った社名です。これを踏襲し、華美な装飾をしない「和」や「自然」のように、日本の伝統的な素材や自然にあるものなど、人が安心感を感じる要素を取り入れることで「信頼性」を表現しました。そこに「データサイエンス」の要素や国内外の先進技術を組み込むことで「先進性」を表現しています。

和名のサイカがこれから世界に飛び出し、日本を代表する企業になっていくという意思を込め、信頼と先進を組み合わせたサイカのユニークさを追求しました。

伏見稲荷の鳥居をイメージしたエントランス

サイカの新オフィスの画像

「信頼性+先進性」のコンセプトを表現したものの一つが、宮城県石巻市にある牡鹿半島の間伐材を使い、伏見稲荷の鳥居をイメージして作られたエントランスです。エントランスの先には、首都高都心環状線や国会議事堂、丸の内の街が見える設計になっています。

間伐材の問題は、日本の林業の大きな課題です。山の手入れは重要にも関わらず、あまりなされていません。国産材を使わなくなると、林業が衰退するだけでなく、山が荒れ、本来育つ木が育たず、山が汚れると海も汚れ、魚が獲れなくなります。

かっこいいデザインをつくるだけでなく、間伐材を使うことで社会的責任を果たしていきたいという意志を込めて、エントランスの素材として利用しました。また、現地で林業に従事する方に木の切り出しと製材をお願いし、加工と取り付けも現地の大工さんにお願いしています。生産者の顔が見えるという意味でも、社会的な意義があると考えています。

メンバーとともに才能開花していくシンボルツリー

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エントランスを抜けた先には、才能開花を表現するシンボルツリーがあります。少しずつ成長する本物の木をオフィスの中心に置くことで、メンバーの才能開花を願う強い意思を表現しました。

自然の石と最先端技術を取り入れたXICAモニュメント

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シンボルツリーの前でメンバーやお客様を迎えるのは、自然の石と木で作られたカウンターと、「XICA」のロゴをかたどったモニュメントです。

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2mある木の板を大きな石が片側で支える自然のダイナミックさと、透明にしても成り立つ「XICA」ロゴに施された最先端技術が融合し、驚きと楽しさ、そして「ここにしかない空間」を象徴するものになっています。

「最上級のおもてなし」をサイカらしく表現した茶室

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エントランスにある茶室は「最上級のおもてなし」を表しています。茶室は本来閉じた空間にあるものですが、あえてまわりの壁をクリアにして空間に溶け込ませることで先進性を表現しました。

この茶室はオブジェ的な要素もありつつ、実際のミーティングにも使えます。

信頼性と先進性が融合する日本庭園

サイカの新オフィスの画像

茶室の奥のエリアは、日本庭園をイメージしてデザインしました。室町時代の禅宗の影響を受けて誕生した「枯山水」は、日本庭園をより抽象化したもので、岩や砂によって、自然と、その先にある宇宙を表現しているといわれています。

サイカの日本庭園は、この枯山水にヒントを受け、デジタルアートを使って「すべてのデータに示唆を届ける」というメッセージを表現しました。

サイカの新オフィスの画像

光で受けたデータの流れは、そこから庭園全体へと広がっていきます。データを使って示唆を届けることで、お客様や業界の進むべき方向を示していきたいという思いを込めました。

サイカの新オフィスの画像

デジタルと最新技術に、自然と和を融合させ、ここにしかない空間を作り出しました。ここからぜひ、未来への期待を感じていただけたらと思います。

オフィスづくりも「社会的なものづくり」

今回のリノベーションでは、エコを意識し、経済的な合理性を追求しながら、企業としての社会的責任を果たすことにもこだわりました。そのため、今ある形を変えず、空間の捉え方を変えることでサイカのユニークさを表現するようにしています。

家具のリサイクル率は80%超で、壁などの構造物もほとんど再利用しています。 また、現在のオフィスにある家具やもともとあった家具を使うことで、より環境負担を減らしました。養生のための素材も環境に配慮したものを利用しており、ごみを減らし、無駄に壊さないリノベーションを実現しました。

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サイカはこれからも新たな仲間を多く迎え入れ、より成長していきたいと思っています。ワンフロアにみんなで集まれるのは、今しかない貴重な時間。だからこそ、新オフィスで人と人がより強く繋がり、会社が成長してもその繋がりを継承していける、そんなオフィスにしたいと思っています。

そして、オフィスには、リモートにはないリアルの強さがあります。その場に集まり一体となることで、その会社独自のカルチャーが築かれていきます。

どこでも働ける時代だからこそ、オフィスに非日常な体験をしに来てもらいたい。みんなでより働きやすい環境に育てていきたい。オフィスとともに、みんなに才能開花してほしい。

そんな願いを込めて、新オフィスを中心に、これからより会社として成長していきたいと思います。

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