採用関連記事一覧

【執行役員就任インタビュー】 担うは事業と組織の成長──才能開花のきっかけに溢れる会社へ

2022年10月、サイカの執行役員への就任が発表された高木将臣(たかぎ・まさおみ)。2018年7月、サイカに入社し、カスタマーサクセス部部長、マーケティング部部長を歴任。2021年1月にMAGELLAN事業部事業部長に就任し、事業部長としてMAGELLAN(マゼラン)の事業拡大を牽引してきました。

事業方針の大きな転換とそれにともなう組織再編を経て、今後、高木が執行役員として目指すものは何か、話を聞きました。

執行役員
事業本部 カスタマーサクセス統括部
高木 将臣(たかぎ・まさおみ)

株式会社キーエンスに入社し、大手輸送メーカーへのFA機器の営業に従事。その後、グリー株式会社にて広告営業を経て、マーケティング部のシニアマネージャーとしてリサーチ・プランニングから実行・分析まで一貫してマーケティング実務を担う。2018年7月よりサイカに参画。CS副部長として入社し、営業、マーケティング部長兼任の後、MAGELLAN事業部事業部長を経て、執行役員に就任。

ミッションは、売上達成と組織づくり

── 執行役員として担っていくミッションを教えてください。

事業と組織の両面で、全社の売上達成と組織づくりにコミットしていきます。

サイカは、統合マーケティング分析ツール『MAGELLAN(マゼラン)』と 、マーケティングの戦略策定から実行までをサポートする『ADVA(アドバ)』という、データサイエンスを活用したマーケティングのトータルソリューションを提供しています。

これまでは、ソリューション毎にお客様にご提案していました。しかし今後は、統合ソリューションとして、戦略策定から実行、効果検証に至るまで、広告主企業の一連のマーケティングプロセス全体を包括的に支援していきます。

▲ コンサルタントが、クライアントの本質的な課題を引き出し、それぞれのクライアントに合ったパッケージを設計・提案する

── 事業成果の創出、そして経営によりコミットしていくことになりますが、高木さんはサイカの事業独自の強みや魅力をどう捉えていますか。

いちばんは、人材の強みだと考えています。

データサイエンスを起源とするサイカだからこそ、優秀なデータサイエンティストが集まっています。多くの企業がデータを有効に活用しきれていない課題がある中、サイカは創業した10年前から、データサイエンスをコアコンピタンスとして、その課題に特化したビジネスを展開してきました。日本にはデータサイエンスを起源とする企業はほとんどありません。そういう意味でもとてもユニークな強みだと思います。

もう一つは、既存事業のリプレイスではなく、これまで世の中になかった新たな事業を創造しているという、非常にスタートアップらしくチャレンジングな部分だと思います。

マーケティング業界には「広告効果を可視化できない」「統合的なマーケティングができない」という課題が、長らく横たわってきました。50年以上変わることができなかったマーケティングの常識や慣習を、データサイエンスを武器に変えようとしている。私自身もとても魅力的に感じている部分です。

── 事業成果創出のために、まず足元で取り組もうとしていることを教えてください。

サイカは、各ソリューションの連携を強化し、お客様のマーケティングプロセス全体を包括的に支援する方針に、事業を大きく転換しました。それにともなって、組織体制も大きく変わりました。

新しい事業で成果を創出していくためには、組織強化が先決です。特にお客様との最初の接点であるセールス組織については、プロセスだけではなく、スタンスや考え方といった根本から変えていく必要があると考えています。

▲ サイカの新組織体制

── 具体的にどのような組織に変革しようとしているのですか。

データサイエンスを中核とするサイカらしく、組織としての強みの一つがロジカルさです。ただ、営業やコンサルティングは人対人のコミュニケーションなので、機械的な型やロジックに頼るだけではお客様に採用いただけません。対話から通じる人間らしさや、時には熱量も必要です。

まずは、適材適所の配置を意識した組織体制づくりと、ロジックと感情の両方が大事であるというスタンスをみんなが持てるような組織文化をつくる必要があると考えています。そのためには、これまで当たり前だったものを壊し、一から作り上げるぐらいの意志も必要です。

強い組織とは「突き上げられる」組織

── 高木さんはこれまでも事業成果の創出に大きく貢献してきましたが、成果を出すために意識していることがあれば教えてください。

一つは、サイカの行動規範「XICA WAY」でもあげられている「本質を射抜く」ことです。リソースが限られている中で舵取りを間違えると、事業は伸びません。

私はまず「これをやれば伸びる」というアクションを決めます。仮説の精度は、2つの方法で高められます。まずはデータを見ること(定量)、もう一つはコアメンバーの意見を聞くこと(定性)です。

もう一つ大事なのは、失敗した場合にすぐに修正がきくよう、精度高く振り返りができるようなレビュー設計をしておくことです。仮説の精度を高めて実行しても、すべてがうまくいくとは限りません。何がダメだったかを迅速かつ精度高く振り返ることができれば、間違ったまま進み続けることを防げます。その上で、失敗を恐れずに挑戦することが重要ですよね。

── 高木さんが考える「強い組織」とはどんな組織でしょうか。

メンバーが強い組織だと考えています。もう少し具体的にいうと、積極性や能動性といった部分で、メンバーがマネージャーより前のめりであるということです。

強い組織というのは「突き上げられる」組織だと思っているんですね。それが健全な組織の状態です。ベースとなるスキルももちろん大事なのですが、私は「その人がどういうスタンスでいるか」「どう変わろうとしているか」への興味のほうが強いです。

これはスキルを軽視しているわけではありません。変わろうとしている人は、必然的にスキルが高くなるからです。

「成長」のタイミングには、「できることが増えた時」と「ベースにあるものが変わった時」の2種類があるのですが、できることが増えるというのは、ある意味自然なことです。仕事に慣れたとも言えますね。でも、ベースにあるものが変わった時は、周りも驚くくらい劇的な成長をしているんですよね。

例えば、協調性が全くないローンウルフタイプの人が、ある日突然フレンドリーになって飲み会の幹事とかしだしたら「あの人すごい変わりましたよね」ってなりますよね(笑)。

「心が変われば行動が変わる/行動が変われば習慣が変わる/習慣が変われば人格が変わる/ 人格が変われば運命が変わる」という言葉があるように、自分自身で強い決意を持って行動し、習慣まで変えた経験は、その人が大きく成長した経験だと思っています

ベースにあるものは、上長・マネジメントが変えることはできず、あくまできっかけを与えることしかできません。本人が変わろうと思わない限り変えられないものです。

── サイカという組織を見た時に、組織としての伸びしろをどのように成長させていくのでしょうか。

サイカはデータサイエンスを中核に「才能開花」を目指す会社なので、成長意欲の高いメンバーが集まっているのが強みです。

まずは、メンバーの成長意欲を促すきっかけ、意識改革のきっかけを提供することが重要だと考えています。私が意識しているのは、人の強みに着目すること。そして一人ひとりの強みが活きる役割や配置を考えることです。

右脳型から、右脳・左脳のバランス型へ

── 2018年にサイカに入社し、この4年間で、高木さん自身が自分の才能開花を実感した経験はありますか。

たくさんありますが、いちばんは、右脳型だった自分が、右脳・左脳のバランスを取れるようになったところだと思います。

スキルの話でいえば、私はサイカに入社する前、企画業務をほとんどやったことがありませんでした。営業時代はデモ機持って口だけで売ってましたし(笑)、マーケターとしてはいかに面白く相手に気に入ってもらうプロモーション企画を考えられるかをやってきたので、完全に右脳型の人間だったんです。いまこそメンバーにロジックの部分をフィードバックしていますが、4年前の自分が見たら「誰が言ってるんだ」というくらいロジカルシンキングをやってこなかった。

でも、サイカに入社してロジックの部分がとても鍛えられました。それは、現COOの彌野さんの指導のおかげが大きいです。一方で、自分のスタンスとして「絶対にやる」と決意していたことも大きかったと思います。

私は「自分の付加価値を磨き続ける」を座右の銘にしていて、自身が考える才能開花として、名刺の裏にもこの言葉を書いています。

付加価値を磨き続けるために、絶対に身に付けないといけないと思って本気で取り組んできましたし、先ほどの「変化した習慣」でいえば、仕事の中で常に「なぜ?」を繰り返すようになりました。「本当にそうなのか?」と前提を疑い、本質を見逃さないようにする習慣も身につきました。これらは自分にとって大きな才能開花だったと思います。

── サイカで働くことで、どのような才能開花が期待できると思いますか。

それは人によって違うので一概には言えません。ですが、それぞれの「こうなりたい」を成し遂げる機会が提供される場所である、ということは言えますね。

成長を望む人が集い、才能開花のきっかけに溢れる会社へ

── 新体制となった組織で、どのような人と一緒に仕事をしたいですか。

いちばん重要なのは、「本気で成長したい」という意志があることです。サイカは「才能開花」を標榜していますが、「才能開花を”させてあげる”」会社ではありません。「才能開花」の意志が本人の意志として根底にないと、会社としてもサポートできないんです。

あとは、個人戦ではなくチーム戦なので、複数人で仕事をすることで相乗効果を生み出せる人はサイカに合うと思いますし、私自身もそういう方と一緒に働けたら嬉しいですね。

あと、純粋に事業に向き合いたい人にとっては、とても良い環境だと思います。サイカは、成長意欲が高く、それゆえにスキルも高く、人間的に成熟したメンバーが揃っています。お互いをリスペクトできる環境があるので、自身の成長と事業の成長を純粋に追いかけたい人にとってはとても働きやすく、成果を出しやすいと思います。

── サイカで働く面白さはどのような点にあるとお考えですか。

マーケティング業界の長年の慣習を変えて、新しい文化を自分の手で創り上げる体験は、どこの会社でもできることではありません。前例がないからこその難しさもありますが、新しいビジネスを創っていくのはとても面白い経験になると思います。

また、昨今の調査で、社会人が身につけたいスキルとして上位に上がってくるのが「データ分析」「マーケティング」です(*1)。データサイエンスをコアコンピタンスとし、マーケティング業界の変革を目指すサイカでは、両方のスキルが身につきます。ビジネスパーソンとして大きく飛躍できる環境があると思います。

── 最後に、これからどんな会社にしていきたいか教えてください。

サイカは「才能開花」の会社なので、成長したいと望む人たちが集い、才能開花のきっかけに溢れる会社にしていきたいです。

個人が育てば、事業も会社も成長します。そういう意味でも、才能開花を望めばできる会社であり続けることが重要だと考えています。

一人ひとりが、自身の才能を開花できる環境やポジション、役割を提供すること、個人の才能開花を通して事業の売上達成を実現することが自分の役割なので、より経営にコミットして、役割を全うしていきたいと思います。

(*1)学びを実践予定の社会人500名が回答!『今後身につけたいITスキルや知識』第1位は、データに関わる統計学的知識―『エン転職』『AMBI』『ミドルの転職』ユーザーアンケート―30代以下はマーケティングやプログラミングにも注目 | エン・ジャパン(en Japan) https://corp.en-japan.com/newsrelease/2022/29308.html