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才能開花のExecutorであり続ける

現在、サイカのDevHR(開発部門専任人事)マネージャーとして開発組織の採用と組織づくりを主導する渡邊 優太(わたなべ ゆうた)さん。「できることの範囲で仕事するのはよくない」と常に新しい領域への挑戦を続ける渡邊さんのストイックさの根源に迫りました。

同じ会社で4回職種を変えた理由

── サイカに入る前、株式会社Speeeでは4回職種が変わったそうですね。

そうなんです。大学院卒業後Speeeに入社し7年間在籍しました。その間に、SEOコンサルタント、人事、広報、プロダクトマネージャーと、4回大きく職種が変わっています。

── それはどうしてですか?

「会社に必要なことを実現するExecutor(実行者)」になろうとしていたんです。

なので、会社が拡大するタイミングでは新卒採用、モノづくりのケイパビリティを伸ばす時期はエンジニア採用と開発組織づくり、会社のブランディングを強化したいので広報、組織拡大とともにコミュニケーション設計のアップデートが必要なのでインナーコミュニケーション、事業とプロダクトを繋ぐ人が必要だからプロダクトマネージャーと、会社が求める成長に合わせて、必要な役割をやらせてもらっていました。

会社が必要としてるものをベースに、自分がやりたいことをどうやって乗せるか考えていったという感じですね。

── なぜExecutorになりたいと思ったのでしょうか。

2つあります。まず、プロとして生きていくためには、いまできることをずっとやっていてはダメだと思っています。マーケットに必要とされ続けるには、いま求められていること以外にチャレンジしないといけない。それと、仕事の各領域は地続きなので、横断した経験を元に立体的に企業のメカニズムを理解していたほうが個人的には成果が出しやすいと考えています。

もうひとつは未来への期待です。これをやったら自分は成長するし、会社がもっと伸びるという未来への期待があるからこそ、全力で新しい領域に飛び込んでいけました。

僕は、いろんなものが見たいし、いろんな可能性を試したい。新しいものを学ぶのは楽しいし、それらを通じて自身の考え方や付き合う人が変化するのも凄く楽しいです。広く浅いキャリアですが、いろんな生き方があるし、これと決める必要もないと思っています。

自分自身で、僕のようなキャリアを進もうと思っている人の成功事例になりたいと思っています。

価値観の分だけ新しい発見がある

── 渡邊さんの価値観のルーツを伺いたいのですが、昔から新しい領域に果敢に挑戦していく方だったんですか?

いいえ、実は真逆でした。

中学卒業後、地元の高等専門学校(高専)に進学したのですが、高専は環境が特殊です。全校の90%が男子生徒で、5年間クラス替えがありません。外部とコミュニケーションをとる機会もほとんどないので、自然と価値観が似通ってきます。閉鎖的で画一的な環境でした。

高専は本科が5年課程で、その後に2年課程の専攻科があるのですが、僕は専攻科修了後に大阪大学大学院に編入しました。そこで初めて、自分とまったく違う価値感やバックグラウンドを持つ人と出会ったんです。価値観の分だけ新しい刺激を受け、新しい発見がありました

大学院時代はインターンとして、素材系の企業やITベンチャーなど、規模や業界が異なる様々な会社で仕事をさせてもらいました。ここで、やればやるほど多くの学びと経験を得られることに気付いたんです。

── そうやって新しい領域に飛び込むようになっていったんですね。

はい。新しい価値観に触れながら学ぶうちに、自分は研究に没頭するより、周りの人とコミュニケーションを取りながらチームで何かをつくっていくほうが向いていると思うようになりました。学祭の前夜のように、ビジョンに向けて焦燥感と高揚感に包まれながら何かをするのがすごく楽しかったんです。

そのことに気がついてからは、好んで変化を求めるようになっていきました。結果的に一社目も変化と熱狂を求めてベンチャーを選びました。

昔は繊細な性格で、自分に対するコンプレックスも強かったんです。でも、自分のキャリアを自分で決め、あいまいだった確からしさを正解にしていくうちに、自分らしくいられる環境を選べるようになってきました

ビハインドから突き抜ける学び方

── 新しい領域に挑戦すると、いくら地続きでも、ある種キャリアをリセットすることになると思います。インプットの部分はどうされてたんですか?

未経験で新しいチャレンジを選ぶと、必ずビハインドから始まります。
なのでまずは、ちゃんとやり切る覚悟と責任を持つことが重要です。

その上で、僕の学び方はシンプルです。
「良質な学びを得ること」「徹底的に実践すること」の2つです。

学びを得る手段は、書籍や情報から学ぶ方法と、社外の人やコミュニティから学ぶ方法があります。

そして、学んだらすぐに実践します。たとえば、PMのコミュニティで「OKR」について学んだら自分たちの組織で試してみる。学んだことをテックブログに書いてアウトプットするなど、学んだことを試せるチャンスがあったらすぐに飛び込み、打席に立つことを意識していました。

▼Speee時代に書いたテックブログの記事

ここでありがたかったのが環境です。前職もサイカも「初めてやることだから失敗するのは当たり前」とチャレンジを肯定する文化がありました。失敗したとしても少し前に進んだならOK。

挑戦と失敗と、その先にある成功を織り込んで考えてくれる環境だったので、心配を恐れずにチャレンジし続けることができました。

自分が前例になるのが、いちばん面白くて価値がある

── 最後に、ご自身に対してこれから期待する成長について教えてください。

「サイカ」という社名は、才能開花に由来する「サイカ(才華)」という言葉からきています。僕はこの「才能開花」の考え方がすごく好きなんです。サイカのメンバーが才能開花し、サイカから生まれたプロダクトが世の中の才能開花を実現していく、才能開花の連鎖を仕組みとして実現したいと考えています。

才能開花が溢れる会社をつくろうとしたときに、まずは自分がいちばん才能開花していたいと思っています。なので、今後は人事の領域に閉じず、ほかの領域にも積極的にチャレンジしていきたいです。働く場所の制約も越えていきたいですね。

キャリアパスも働き方も、自分が新しいことを試して前例になっていくのがいちばん楽しいし、会社のみんなや世の中にとっても価値があることだと思うんですよね。

▼サイカのDevHRついて、もっと詳しく知りたい方はこちらから

プロダクトをつくるように開発組織をつくる〜DevHRが目指す、開発組織のプロダクトマネジメント〜 | 株式会社サイカ

※インタビュイーの所属・役職は取材当時のものです。