サイカ・セミナーレポート

文系デジタルマーケターのための統計分析セミナーで、データトリブン・マーケターになろう

2016年12月に行われたサイカ主催「数式なしの統計分析。エクセルでできる文系デジタルマーケターのための統計分析セミナー」のレポートです。マーケターが狙うべき次のキャリア、データトリブン・マーケターになるには…?

統計分析は文系向き!?その理由をレポート

統計分析。
気になるけれど、文系にはハードルが高そうなイメージがあります。
デジタルマーケティングが主流となった今、マーケターもデータを読めるように…と言われても! 数学は苦手だった、統計分析なんてムリだよと考えてしまいがち。
しかし、文系だからこそ活用できる統計分析があるとしたら、気になりませんか?

マーケのネタ帖を運営する株式会社サイカでは、文系デジタルマーケターのための統計分析セミナーを実施しています。

このレポートでは、2016年12月に実施されたセミナーの内容をご紹介。データを武器に、施策やキャンペーンを推進できるスキルを持った「データトリブン・マーケター」になるヒントがいっぱいです。

セミナーの講師は株式会社サイカ代表取締役CEO・平尾喜昭。元バンドマンというキャリアを活かしたライブ感のあるトークにも注目
セミナーの講師は株式会社サイカ代表取締役CEO・平尾喜昭。元バンドマンというキャリアを活かしたライブ感のあるトークにも注目

統計分析は、何のために必要?

イメージしてみましょう。
あなたは、とある新商品のマーケティング担当者。行ったプロモーション施策は以下の通りです。

・リスティング
・動画広告
・SNSを使った画像投稿キャンペーン
・交通広告
・テレビCM(スポット広告)

発売に合わせた施策は終了。商品の売上げも目標を達成しました。
次の施策を考えるため、上司からどの施策が一番良かったのか、レポートを求められています。

interviewee

リスティングのCPAが良かった気がする

interviewee

いいね!の数は少ないから、SNSキャンペーンは売上げに貢献していないかもしれない


interviewee

スポット広告の予算が最初の見積もりから上がってしまったな……。リスティングのCPAが良かったから、やらなくてもよかったのかも?

気がする
かもしれない
施策同士の影響が見えない

この、判断に迷ってしまうあいまいな事象に指標を作るのが、統計分析の役割なのです。指標があれば、作業に追われる時間も減り仕事がグッとやりやすくなりますよ。

セミナー資料より。セミナー参加者には、セミナーで利用した資料をプレゼントいたします
セミナー資料より。セミナー参加者には、セミナーで利用した資料をプレゼントいたします

サイカの統計分析セミナーで学べること

セミナーでは、統計分析について基礎を知る「マーケティング×データ分析の概要編」と、「実践編」の2つのプログラムで構成されています。

1.マーケティング×データ分析の概要編

必要なデータを集めて、エクセルで分析することが統計分析ではありません。
統計分析は、[目的][問題意識][仮説][データ][分析][解釈]という6つのパートで成り立ちます。

セミナーの前半・マーケティング×データ分析の概要編では、ビジネスの現場での具体的な事例を挙げながら、統計分析の流れを理解できるようになります。

分析の流れ。数式は必要なさそう…?
分析の流れ。数式は必要なさそう…?

文系デジタルマーケターの腕の見せどころは、[仮説]のパートです。仮説とは、「課題を分析すると、どのような結果がでるか」の予測を立てることです。
セミナーでの例を参考に、仮説設計パートの1部をご紹介します。

[目的]ウェブサイトの来訪者が増えている理由を分析したい

この目的に対して、どのように仮説を立てていくのでしょうか?

まず、ウェブ来訪者数に影響があると思われる要因を自分たちでコントロールできる内部要因として書き出します。反対に、天気や環境などは外部要因として考えていきます。

続いて、書き出した要因の中から影響が強いと思われるものを複数選びます。さらに、優先順位をつけていきましょう。事例の場合は、テレビCM>動画>クーポンの順に影響度合いが高いと考えました。

よって考えた仮説は「ウェブサイト訪問者が増えている理由はテレビCMで、次に動画・クーポンの順で影響が高い」です。

このとき、複数人で仮説を立てるとより精度が上がります。
なぜなら、人によって、何を成果や要素にするかの視点が違うためです。そのお互いの視点のズレを解消するのは、コミュニケーションです。せっかく分析をしたのに「その仮説って、あなたがそう思ったからでしょ?」と言われたら、作業がムダになってしまいます。チームで仮説を話し合い、認識のすり合わせをしておくこと。グループでの課題と仮説の設定は、チームビルディングにも繋がる大切なポイントです。

2.マーケティング×データ分析の実践編

昨年12月に行われたセミナーの様子
昨年12月に行われたセミナーの様子

セミナー後半のプログラムでは、仮説設計とエクセルを使った重回帰分析のワークを行います。

概要編で学んだ仮説設計のフローを実際にトライしてみることにより、理解をさらに深めることができます。また、セミナーの参加者同士でグループを作り、ワークを行います。なぜ仮説設計は複数人で担当するほうがよいのか?の理由が実感できるはず。

エクセルを使った重回帰分析のワークでは、係数やP値といったまさに統計らしい?単語が出てきます。本を読むだけではわからなかった重回帰分析が理解できると好評でした。

セミナー参加者の声(一部)

interviewee

分析手法をきちんと学んだ事がなかったので、手順が理解できてよかった。


interviewee

分析の基本的な考え方を学べたので、今後の業務に活かせそうです。


interviewee

重回帰分析の結果の見方がわかった。

セミナーのまとめ

統計分析は、データを読むこと・数学的な観点が重要ではと思い込みがち。しかし、それは統計分析の一部にしか過ぎません。統計分析に大切なポイントは、要素の洗い出し・要素をもとにした仮説の設定です。
マーケティングは、PDCAのくり返しです。統計分析を行うと判断の基準が導き出されるため、確実にPDCAを実行できます。

ここで注意したいことは、分析結果は結論ではないということ。良いことも悪いことも、議論の材料でしかないのです。分析の結果をもとに、組織を巻き込みビジネスの判断をしていく。統計分析をもとに、次のビジネスにつなげる。これが、統計分析の本質です。

数式はエクセルやツールにお任せして、統計分析のできるマーケターへの第一歩を踏み出しましょう!