生産性とは?

生産性とは、製品・サービスを生産する効率のことです。
Wikipediaには

経済学で生産活動に対する生産要素(労働・資本など)の寄与度、あるいは、資源から付加価値を産み出す際の効率の程度のこと

三省堂 大辞林には

生産のために投入される労働・資本などの生産要素が生産に貢献する程度。生産量を生産要素の投入量で割った値で表す。

と記載されています。

つまり、生産性とは、ある一定の生産要素や資源からどの程度の付加価値(生産量)を生み出せたかを表しているといえます。よって、付加価値(生産量)の定義によって、生産性の評価は変わり得ることに注意が必要です。

例として、二人の画家について考えてみましょう。

  • 画家Aは1ヶ月に1枚の絵画を完成させることができ、その絵は平均100万円の値がつきます。
  • 画家Fは1ヶ月に2枚の絵画を完成させることができ、その絵は平均30万円の値がつきます。

どちらが生産性の高い画家だと言えるでしょうか?

1ヶ月で描ける枚数絵の単価生み出した金銭的価値/月
画家A1枚100万円100万円
画家F2枚30万円60万円

付加価値(生産量)を「1ヶ月に描ける絵画の枚数」と定義すると、画家Aが1枚で、画家Fが2枚ですから、画家Fの方が生産性の高い画家だと言えます。
一方、付加価値(生産量)を「1ヶ月に描いた絵画の金銭的価値」と定義すると、画家Aは100万円の絵画を1枚、画家Bは30万円の絵画を2枚生み出せますので、画家Aの方が生産性の高い画家だと言えます。

付加価値とは

付加価値とは、「誰か」が「何か」に付加した価値のことです。会計上よく使われている指標で、株式会社日本能率協会コンサルティングのHPには

付加価値とは、企業や事業が自ら生み出す(付け加えた)新たな価値を指しますが、売上から社外調達費用(外部支出原価)を控除したものです。 社外調達費用には、原材料費、外注費、商品仕入などがあります。

と記載されています。

もう少し卑近な事例として、先ほどの画家の付加価値を考えてみます。この場合、「誰か」とは画家Aや画家Bのことです。「何か」は画材(絵の具等)やキャンパスなどのことです。つまり、「絵を描く」という行為は、画材やキャンパスという外部調達(購入)した原材料に、「絵」という価値を付加した行為だといえます。

企業の生産性を分析する際によく使われるのは労働生産性という指標です。営業に特化した営業生産性というような指標は一般的には使われていません。

労働生産性の計算方法

労働生産性の計算式は

労働生産性 = 付加価値額 ÷ 従業員数

です。従業員一人あたりの付加価値額が労働生産性と呼ばれています。付加価値額には2種類の計算方法がありますが、簡易的に分析をしたい場合は、売上総利益(粗利益)を使うことが多いですし、それで十分です。

営業生産性の計算方法

営業生産性の計算式は、先に述べたとおり、確立されていません。
意味合いから考えると、営業社員一人あたりの付加価値額を算出することになりますが、営業社員の付加価値を正確に算出するのは簡単ではありません。例えば、営業部の中に新規開拓部隊と営業サポート部隊があるときに、新規開拓部隊のある営業社員が獲得してきた売上(粗利益)には、サポート部隊が間接的に獲得した売上(粗利益)も含まれているため、純粋にその営業社員の付加価値額とは言い切れません。
細分化していくとキリがないため、シンプルに一人あたり売上高にするか、独自の指標を創りだすのがよいでしょう。

まとめ

このページでは生産性について、考え方や計算式、また、付加価値について解説しました。あくまでこの指標は改善のために使われます。そのためには意味を理解し、自社にとって適切な形にした上で管理することが必要です。