マーケター必見!消費者視点を切り口に、海外のライフスタイルレポートをお届けする「世界のお気にいり」。イタリアのクリスマスを盛り上げるのは、伝統菓子のパネトーネです。食にはコンサバなイタリア人。長く愛されるヒミツをレポートしました。

テレビCMもお店にも!パネトーネが街中にあふれる
そんなクリスマスと切っても切れないのが「パネトーネ」というお菓子。これは干しブドウを始めとした干しフルーツが入ったスポンジケーキのようなもので、発祥はミラノですが、全国的にクリスマスの代表的なお菓子として知られています。11月の半ばにはテレビでもパネトーネのCMが流れ始め、お菓子屋さんのウインドーにはパネトーネが鎮座し、スーパーでは一番目立つコーナーにパネトーネが置かれ…。こんなパネトーネ商戦が始まると人々はクリスマスが近づいたのを感じるのです。



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ちなみにもうひとつ、ヴェローナ発祥の「パンドーロ」という星形の何も入っていないスポンジケーキのようなお菓子(食べる前にパウダーシュガーをかけて食べます)もあります。こちらは“パン・ディ・オーロ(金のパン)”に名前が由来していると言われますが、それはやはり貴族たちがクリスマスのような特別な機会に食べていたからだそうです。これもパネトーネ同様、クリスマス商戦の大事な主役を果たしており、宣伝に関してはパネトーネと同じ時期がピーク。またパネトーネとセットで売り出されることも多いです。

