消費者視点を切り口に、海外のライフスタイルレポートをお届けする「世界のお気にいり」。タイ人に支持されているユニークな企業やサービスについて、ご紹介します。
屋台メシのデリバリーもOK!LINE MAN
「LINE MAN」はチャットアプリ「LINE」とタイのNo.1飲食店紹介サイト「Wongnai」が共同開発したフードデリバリーサービス。専用のアプリからレストランを選び、料理を注文すると、「LINE MAN」と呼ばれる配達人がバイクで料理を自宅まで届けてくれます。LINEの通話やメッセージ機能を介して注文の確認や配達状況をやり取りでき、GPSでLINE MANの居場所をタイムリーに把握することができます。 主に料理の出前目的で使われている「LINE MAN」ですが、料理以外にも郵送物の配達やコンビニで売られている商品まで、幅広いアイテムを届けてくれます。そして、何と言ってもLINE MAN最大の特徴は、店舗型の飲食店以外に、屋台の料理も配達してくれる点。 タイには、世界20ヶ国で展開している「Food Panda」や最近日本でも話題の「Uber Eats」といったフードデリバリーサービスが進出しているのですが、どちらも提携しているのは有名なレストランだけで、屋台の食事は対象外です。 飲食店や屋台が数多くあり、外食文化が根付いているタイでは、自宅にキッチンが付いていないことも当たり前。屋台メシは安く手軽にタイ料理が食べられる、まさに台所のような存在なのです。例えば、グリーンカレーやカオマンガイ(チキンライス)は、屋台だと1食50バーツ程度で食べられますが、レストランで注文すると、150バーツ以上はかかるでしょう。 LINE MANの配送料は1オーダーあたり45バーツほどかかりますが、それでもレストランでの食事に比べたら圧倒的にお得。 レストランしか対象にしていないFood PandaやUber Eatsに比べ、LINE MANはタイ人の生活スタイルに根ざしたサービスといえます。
ユニークな宣伝方法が話題に!11street
ある日突然、駅に現れた赤い広告。電車の外装・内装、改札、エスカレーター、階段にいたるまで、駅周辺のあらゆるものが赤一色で彩られ、話題になりました。


タイ人のプロモーション好きを反映?スターバックス
日本では季節の変わり目や新年によくセールを行っていますが、タイでは、ほぼ一年中気温が暑い、ということもあり、年がら年中セール(タイでは、一般的にプロモーションと呼ばれます)を行っています。もはや、プロモーションと書かないと売れないのでは?と思うくらい、衣服から電化製品、化粧品、クリニック、コンドミニアムまで、あらゆるものが常時割引して売られています。 それは、世界的なコーヒーショップ、スターバックスも例外ではありません。 タイのスターバックスの代表的なプロモーションの一つに、「Buy 1 Get 1 Free」が挙げられます。ドリンク購入すると、その場でもう一品無料で注文できるこの制度。タイでは頻繁に実施されていて、例えば2017年の1〜2月は、時間が指定されていたものの、2ヶ月間で合計14日もプロモーションの日がありました。 タイのスターバックスは、アメリカーノが100バーツ、カフェラテが110バーツ(どちらもトールサイズ)と、50バーツ程度でごはん1食分が食べられるタイの物価からすると、かなり割高な印象。誰もがやすやすと毎日通える価格帯ではありません。
