あらゆるアカデミックなジャーナルについて絶対的な指標があるわけではありませんが、今回はAcademy of Marketing Scienceに掲載されている順位(http://www.ams-web.org/?10)に則って、その中のトップ3をご紹介します。
この順位付けは、アメリカの研究者1000人を対象に、アカデミックな研究所(Doctoral Institutions)に所属していると研究者と、非アカデミックな組織(Non-Doctoral Institutions)に所属している人とで分けて検証しております。いずれの人たちでも共通しているトップ3は(1)Journal of Marketing、(2)Journal of Marketing Research、(3)Journal of Consumer Researchの3誌となります。
1974年創刊された消費者行動分析のフィールドのトップジャーナルです。消費者行動の説明・描写に関する学術研究が中心となっており、経験的、理論的、方法論的な論文からなり、分析の専門性により学際色の強い雑誌でもあります。
分野としては心理学、マーケティング、社会学、経済学、コミュニケーション学、人類学が扱われています。内容としては、ミクロレベル(ブランド選択など)からマクロレベル(唯物論的な価値の発展)まで幅広くなっています。
ここではトップ3のジャーナルを挙げましたが、それ以外にもマーケティングの分野について、数理モデルや統計分析を用いた研究が多く取り上げられるMarketing Science誌や小売業のマーケティングに焦点を充てて分析しているJournal of Retailing誌、経営学やマーケティングの先端の研究をアカデミックでない人たちにもわかりやすく紹介しているHarvard Business Review誌などがトップ誌としてピックアップされております。