いまさら聞けないマーケティング用語

インビュー課金

インビュー課金とは広告がユーザーの目にする場所に表示された場合のみに広告料金が発生する課金方式の事を指します。ちなみにインビューはビューアブルインプレッション、アクティブビューなどと呼ばれる事もあります。

インビュー課金とインプレッション課金

インビュー課金と同じように表示回数をベースにした課金方法としてはインプレッション課金が挙げられます。インプレッション課金とインビュー課金はどのように違うのでしょうか。

インプレッションの回数はユーザーのデバイスが広告を読み込む事によってカウントされ、インビューはインプレッションのうちユーザーの見える位置に広告が表示された回数のみがカウントされます。どちらも表示に対して課金しますが実際に見られていない場合も1回にカウントされている分インプレッション課金の方が回数が多くカウントされます。

パソコンでのインターネット利用が多い時代には両者の差はそれほどありませんでしたが、現代においてインプレッション課金は現実の広告効果を反映するのが困難になってきています。スマホで見た場合パソコンのサイトよりもWebサイトのページレイアウトは縦長になります。縦長のページに広告を表示した場合、一番上に広告を掲載しているのならば、インプレッションでもインビューでも回数にほとんど違いはありませんが、広告がページの下の方にあると広告に到達するまでにユーザーは離脱してしまうので、インプレッションの割に実際にユーザーが目にする回数が少なくなってしまいます。

このようなインプレッション課金の欠点を補うために新たに発明されたのがインビュー課金という方法です。インビュー課金では、インプレッションのうちユーザーが広告を見た回数のみをインビューとしてカウントして、そのビューの数に応じて料金が発生します。

何をもってユーザーが閲覧したとみなすのか?

では、何を持ってユーザーが広告を閲覧したとみなすのでしょうか。この基準は広告会社によって異なるので注意が必要です。

通説的な基準としては日本のWeb広告に関する業界団体であるJIAAなどが採用している広告ピクセルの50%以上がビューアブルなスペースに表示された状態で、ディスプレイ広告の場合は1秒以上連続して表示される事、動画広告の場合は2秒以上連続して動画が再生される事という基準が挙げられます。しかし、すべての広告会社がこの基準に則っているわけではありません。

インビュー課金は主に動画広告で用いられる課金方法ですが、各広告会社はどのような基準でインビュー課金を行っているのでしょうか。

例えば、動画広告の代表例として挙げられるのがYouTubeの動画広告です。YouTubeで動画を再生する際には、動画の最初や途中、最後に広告宣伝の動画が挿入される事があります。このような動画広告はTrueViewインストリーム広告と呼ばれていてGoogle AdWordsから設定する事ができます。広告動画が5秒以上表示されればユーザーは広告をスキップする事が可能となりますが、広告が30秒以上表示されるか、30秒以内の動画であれば終了されるまで視聴されなければ課金されません。

また、Twitterでも動画広告を配信できますが、課金基準について画面内に動画が完全に表示されてかつ3秒以上再生される、もしくはユーザーがフルスクリーンにして動画を閲覧しないと料金が発生しない設定になっています。

また、ディスプレイ広告についても広告会社によってインビューのカウント方法は異なります。例えば、Facebookでは時間に関係なく一瞬でも広告が100%表示されればインビューがあったとカウントしますし、Googleのディスプレイ広告ではJIAAと同様に、広告の面積の50%以上が1秒以上表示された場合をインビューとしてカウントしています。

このように各社によって「何を持ってインビューがあったのか」という定義は異なります。

インビューの評価について

では、インビュー課金の広告の良し悪しはどの様に判定すれば良いのでしょうか。

最も単純な方法は視聴回数や視聴者数の大きさによって評価する方法です。

また、Web広告なのでインビュー課金の広告のリンク先に資料請求や注文などのコンバージョンを設定しておいて、広告のクリック率やコンバージョン率、CPOなどによって広告効果を測定する事もできます。

ただし、特に動画広告の場合は商品の認知やブランドイメージを向上させるためにCMを配信している場合もあるので、クリック率やCPOのような指標では一概に評価できません。このような目的で動画広告を配信している場合は、広告想起率やブランド認知度、ブランド考慮率などについて調査を行って広告の効果を測定する必要があります。

しかし、このような調査をいちいち行っていると広告の改善には長い時間が必要となります。インビュー課金の広告の良し悪しを判定する一つの基準として挙げられるのがインビューの時間です。一般的にユーザー1人あたりがインビューにかけた時間が長ければ長いほどその広告の効果は大きいと言われています。

このために効果測定方法として、動画広告の完全視聴率を基準にしたり、総視聴時間を基準に広告効果を評価する場合もあります。

色々なKPIがありますが、どのようなケースでもこのKPIが重要だと言う指標は無いので、動画広告の目的に合わせて、KPIを設定した方が良いでしょう。

まとめ

インプレッション課金では、パソコンやスマホに広告情報が読み取られた瞬間にインプレッションがあったとして課金されますが、インビュー課金ではそのうちユーザーが広告を見たものについてのみ課金されます。ただし、何を持ってユーザーが広告を見たとカウントするのかは広告媒体によって異なるので広告の出稿前に確認しておいた方が良いでしょう。ちなみに、効果の指標としては総視聴時間やCPO、完全視聴率など様々な指標が考えられるので、広告の目的と合致したものを選択してください。

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