世界のお気にいり(12)

タイでもLINE!インスタはショッピングツールなタイのデジタル事情

消費者視点を切り口に、海外のライフスタイルレポートをお届けする「世界のお気にいり」。タイでは、ショピングのツールとしてインスタグラムやLINEが使われています。

今回はタイのデジタル事情について。タイでよく利用されているウェブサービスや、新たに注目されているSNSについて取り上げていきます。

日本と同様、LINE、Facebookを日常的に使用

アジアではLINE、Whatsapp、WeChat、Kakao Talkなど、国によってメインで使用されているメッセージアプリが異なりますが、タイでは日本と同様、LINEが最も高いシェアを獲得しています。LINEオリジナルキャラクターもたいへん人気で、コンビニやショッピングセンターでは様々なLINEのキャラクターグッズが並んでおり、生活に溶け込んでいる様子が伺えます。

LINEのキャラクターが書かれたプリペイドカード(バンコクのセブンイレブンにて)
LINEのキャラクターが書かれたプリペイドカード(バンコクのセブンイレブンにて)
駅でみかけた企業とのコラボ広告
駅でみかけた企業とのコラボ広告

SNSではFacebookの利用率が高く、多くの飲食店や雑貨店は自社のサイトを持たず、Facebookページを利用しているのも特徴的です。

参考:Digital in 2016
http://wearesocial.com/special-reports/digital-in-2016

Instagram=ショッピングアプリ!?

タイ人と話していて驚いたのが、Instagramの使い方の違い。日本では雑誌を見るような感覚で写真そのものを楽しんでいるユーザーが多い印象ですが、タイ人は買い物目的で頻繁Instagramを利用しています。

一例として、タイの若者の間で人気の、ヴィンテージジーンズ店『kiddi.s』フォロワー数50,000人越えのアカウントを取り上げていきましょう。

ショップ側は、商品画像とともに、コメント欄でサイズや料金などの商品詳細情報をInstagramに投稿します。
このお店では1点もののジーンズを販売しているため、基本的には早いもの勝ち。ユーザーは買いたい商品があればすぐに投稿画面のキャプチャを撮り、LINE経由で店側に連絡します。LINEのIDはInstagramのプロフィール欄で確認できます。
その後、店側から振込先情報が送られてくるので、振り込み完了後、商品が発送される、という仕組みです。大量のジーンズが一瞬で売り切れるそうです。

タイには有名なECサイトがいくつかあり、オンラインで洋服を購入することもできるのですが、タイのクレジットカード普及率は1割程度とまだまだ低いのが現状。
小型店を中心に多くのアパレル・雑貨店がこのような形でInstagram上で商品を販売しており、LINE経由で手軽に商品を注文できるのが人気の秘密のようです。

世界初の暗号化されたソーシャルネットワーク、Minds

タイでは、王室への批判は不敬罪として、処罰の対象となります。2016年10月にプミポン国王が崩御された際には、SNS上での不適切な行動や発言をめぐり、タイ各地で騒動になりました。
こうした風潮を受け、プライバシー情報を一切取得しないと公表している、世界初の暗号化されたソーシャルネットワーク「Minds」が数ヶ月前から話題に上がっています。
Minds:https://www.minds.com/

Mindsのログイン後の画面
Mindsのログイン後の画面

写真はMindsのログイン後の画面。自分のタイムラインではFacebookと同様、テキストや写真、動画が投稿でき、他の人の投稿に対していいね!やコメントをすることもできます。

2016年12月には新国王”ラマ10世”が誕生され、新しい時代を迎えたタイ。Facebookの規模と比べるとまだまだ小さいMindsですが、より自由にコミュニケーションをしたいと考えるユーザーにとっては、気になるSNSのようです。

タイのお気にいりレポートまとめ

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