マーケティングと統計

統計学の独学にオススメ!統計学の考え方や哲学・歴史を知る6冊

今年こそ統計がわかるマーケターになりたいアナタへ、統計学を独学で学べる本をご紹介します。統計学の哲学・歴史を知って、さらなる理解を深めましょう。

統計学の考え方、哲学、歴史を知る6冊

統計学を拓いた異才たち(デイヴィッド・サルツブルグ・著/竹内惠行,熊谷悦生・翻訳/日本経済新聞出版社)

「紅茶にミルクを注ぐのと、ミルクに紅茶を注ぐのでは味が違う」という婦人の主張をどうやって検証することが、「実験計画法」の走りになった…? このような具体的なエピソードを交えながら、「相関と回帰」「ランダムサンプリング」「仮説検定」など、現在の統計学において当たり前に使われる様々な概念や分析手法が、どのような時代背景の中で、どのような人物が、なぜ生み出すに至ったのかが描かれています。

統計学とは何か(C.R.ラオ・著/柳井 晴夫,田栗 正章,藤越 康祝・翻訳/筑摩書房)

統計学の先駆者の一人であるインドの統計学者・C.R.ラオ氏による統計学入門書です。
統計学の発展は、「演繹的なプロセスにより、ある不確実な場面においてリスクを最小とする最適な決定を可能にする道を拓くものであった」など、統計学の哲学的な議論がなされており、題名の通り「統計学とは何か」について本質的な答えを提供している一冊です。

その数学が戦略を決める(
イアン エアーズ・著/Ian Ayres・原著,山形 浩生・翻訳/文藝春秋)

統計学がいかに有用かについて豊富な事例を用いながら解説されている啓蒙書です。統計学の事例を紹介した本は他にもありますが、本書はその中でもとりわけ統計学の威力を魅力的に書いており、最初から最後まで飽きる事なく楽しみながら読めるのが最大の長所です。2007年に初版されていますが、いまなお統計学の書籍の中でもロングセラーとなっています。

考える技術としての統計学(飯田 泰之・著/日本放送出版協会)

経済学者の飯田泰之氏ならではの、論理学的観点から見た統計学の有用性から始まる一冊です。
飯田氏曰く、論理学では根底となる「公理」という概念が非常に重要であり、その公理を採用する際の判断基準として用いるべきものが統計である、と述べられています。それ以降は、統計学の考え方について平易に解説しており、本書を読むことによって、統計学の概観を掴むことが出来ます。

シグナル&ノイズ(ネイト・シルバー ・著 , 西内啓・その他 , 川添節子・翻訳/日経BP社)

2008年の米大統領選の結果をほぼ完璧に(50州中49州)当てたことで有名となった、予測学の専門家、ネイト・シルバー氏が著した一冊です。
予測学は、近年の金融危機を予測したことによって注目度が高まった学問分野であり、その予測学に関して事例を用いながら解説されています。なお、「シグナル&ノイズ」というタイトルには、、たくさんの情報に混在するシグナル(信号)とノイズ(雑音)を見分ける事は難しいが、それこそが重要であるというシルバー氏の本意が秘められています。

異端の統計学 ベイズ(シャロン・バーチュ マグレイン・著 , Sharon Bertsch McGrayne・原著 , 冨永 星・翻訳/草思社)

ベイズ統計学が歩んできた軌跡を記したこの本では、異端扱いされてきたベイズ統計学がなぜ近年着目されているかについて分かりやすく解説されています。
ベイズ統計学は、当初は主観的確率を用いる点で統計学者から支持されてきませんでした。しかし、そのような考え方は人間の本来の思考に近いと見直され、さらにはコンピュータの発達によりベイズ統計学の計算が安易でできるようになったことが追い風となり、近年になって地位を復権してきました。ベイズ統計学のテキストが増えてきている中、ベイズ統計を例示しながらわかりやすく伝えている本の一つです。


<統計学を独学で学ぶための書籍まとめ>

来年こそ、統計を勉強したい!統計学の独学にオススメ。はじめての統計学をしっかり学べる3冊
今年こそ、統計を勉強したい!統計学の独学にオススメ!学問としての統計学を基本からしっかり学ぶ5冊
統計学の独学にオススメ!統計的な分析をビジネスで活用する6冊

統計学が学べる書籍、20冊をご紹介しました。ぜひ、お気に入りの1冊を見つけてくださいね。