いまさら聞けないマーケティング用語

ダイナミックリターゲティング広告

ダイナミックリターゲティング広告とは、ユーザーのサイトへの訪問履歴や閲覧ページに基づいて、自動的に広告を作成、配信してユーザーの再訪問を促す広告手法の事を指します。

ダイナミックリターゲティング広告とは?

ダイナミックリターゲティング広告について理解するためには、リターゲティング広告とは何か、ダイナミックとはどのような意味なのかについて理解する必要があります。これについて順番に説明します。

リターゲティング広告とは?

まずダイナミックリターゲティング広告はリターゲティング広告の一種です。リターゲティング広告とはWeb広告の中でも不特定多数のユーザーに広告を表示するのではなく、1度サイトに訪問したユーザーのみに対して配信する広告の事を指します。

一度サイトを訪問したユーザーに対して広告を表示するために、コンバージョンを獲得しやすいと言われていますが、一方でユーザーを過度に追跡して広告を配信し続けると、かえってサイトのイメージが悪くなる可能性もあります。

ちなみに、サイトリターゲティングやリマーケティング広告と呼ばれる場合もあります。

ダイナミック(動的)とは?

では、ダイナミックとはどういう事なのでしょうか。ダイナミックは日本語の動的という意味に相当し、スタティック(静的)が対義語となります。

先ほどリターゲティング広告について説明しましたが、あらかじめ決められたデザインの広告を表示するリターゲティング広告を特に「スタティックリターゲティング広告」と言います。

スタティックリターゲティング広告の欠点として細かいユーザー別のフォローが行いにくいという点があります。例えばサイト内に100商品が存在していて、そのうち閲覧された商品を3商品までリターゲティング広告で紹介したい場合は約16万パターンのバナーを作成しなければなりませんが、現実的にはこのような数のバナーを作成する事は不可能です。このように、サイト内に大量の商品がある場合などは細かくリターゲティング広告でユーザーをフォローしようとすると、スタティックリターゲティング広告では対応が不可能な場合があります。

その際に活用されるのが、ダイナミックリターゲティング広告です。ダイナミックリターゲティング広告はスタティックリターゲティング広告と異なり、広告ツールが自動的にバナーを作成し、配信します。ツールが自動的にバナーを作成する分、デザインは簡易的にはなりますが膨大なバナー作成に伴う手間が削減できるので、先ほど例に挙げたような、ユーザー毎に100商品のうち3商品を紹介するリターゲティング広告というのも実現可能です。

このように、リターゲティング広告の中でもクリエイティブを自動的に生成して、配信してくれるのがダイナミックリターゲティング広告です。

ダイナミックリターゲティング広告の強み

では、ダイナミックリターゲティング広告にはどのような強みがあるのでしょうか。まず、リターゲティング広告全般に言える事ですが、一度サイトに訪問したユーザーに対して広告を出すので認知拡大や情報収集の段階のユーザーに対する情報提供よりも、商品の購入や資料請求のように何らかのコンバージョンにつなげる為に利用する広告だと言えます。

また、スタティックリターゲティング広告と比較すると、サイト内のコンバージョンの選択肢が広い人材、旅行、通販、不動産のような業種はダイナミックリターゲティング広告の方が向いています。例えば求人サイトで都内の塾講師のアルバイトを探している人に、都内の飲食店のアルバイトを紹介しても効果はありませんし、塾講師でも勤務先が北海道ならば成約しません。しかし、サイト内に何千、何万となる求人の全てに合わせたスタティックリターゲティング広告を用意して配信する事は現実的に不可能なので、どうしても東京都の求人特集や塾講師特集のようなユーザーの要望より広いカテゴリーに誘導せざるを得ません。

このように取り扱っている商品の数が膨大にあるのにピンポイントの提案が求められているという場合には広告を自動的に作成して配信するダイナミックリターゲティング広告の方が成約率は高くなりやすいと言えます。

ダイナミックリターゲティング広告の仕組みについて

では、ダイナミックリターゲティング広告はどの仕組みで広告を配信しているのでしょうか。まず、リターゲティング広告全般の仕組みとしてページにタグを埋め込んで相手にCookieを付与する事によって、サイトから離脱したユーザーをCookieによって追跡して広告を表示します。

ダイナミックリターゲティング広告では上記に加えてデータフィードという仕組みを使って、広告を自動的に生成します。つまり、商品ページに埋め込んだタグの記号だけでは具体的な商品名や価格などはわからないので、タグのIDと商品名、URL、価格などを紐づける表を読み込む事によって、ユーザーの閲覧したIDに適した広告をデータフィードを元に自動的に生成します。

このデータフィードを整えておく事もダイナミックリターゲティング広告の運用では重要です。例えば、本来靴を見たユーザーを追跡したいはずが、データフィードの入力ミスで帽子を入力していれば、靴の広告を表示すれば成約したかもしれないユーザーに延々と帽子の広告を表示することになります。また、広告枠は小さいので、商品名に「【SALE中】」や「ショップ名」のような文言が挿入されていると商品名が最後まで見えないかもしれません。また、更新頻度が低いとサイトで品切れになっている商品をアピールしたり、値段変更を行った後にデータフィードが更新されていなければ元の価格で広告が掲載される可能性があります。

このような事からダイナミックリターゲティング広告を運用する場合は特にデータフィードの取り扱いに気を付けるべきだと言えます。

まとめ

ダイナミックリターゲティング広告はユーザーのサイト内での行動を元に広告ツールがそのユーザー専用の広告を自動的に作成、配信してくれるためにコンバージョン率が高いと言われています。特に、求人サイトや旅行サイトのようにコンバージョンのパターンが膨大になるサイトでは高い効果を発揮します。ただし、ツールが広告を作成する元となるデータフィードをきちんと最新の状態に保っておかなければならない事には注意してください。

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