いまさら聞けないマーケティング用語

CPI(Cost Per Install)

CPIとは主にスマートフォンアプリのインストールを目標とした、広告に対して用いられる指標です。

あるユーザーがテキスト広告、バナー広告、動画広告などをクリックし、指定のアプリケーションをインストールするためにかかる広告費用の単価を指します。

CPI(Cost Per Install)=広告費用÷インストール数 

 

CPIを導入する際に重要なポイント

CPIの基礎知識

CPI(シーピーアイ)という言葉は、特にスマートフォンを対象とした広告において、Cost Per Install(コスト・パー・インストール)として、APP Store ・Google Play Storeなどからアプリケーションをダウンロードし、インストール・起動するまでの単価の指標として用いられています。

基本的にはインストール課金型の広告運用の際に用いられている用語ですが、CPIにはCost Per Inquiry(コスト・パー・インクワイアリー)という「資料請求や、問合せ1件当たりの獲得コスト」という意味で使用されることもある(保険・住宅・自動車業界等に多い)ため、混同しないよう注意が必要です。

CPI広告の課金タイミングと注意点

  1. 広告を見る・クリックする
  2. アプリケーションダウンロードフォーム(ストア)
  3. アプリケーションをインストール
  4. アプリケーションを起動

3番もしくは、4番のタイミングで課金されます。

スマートフォン向けアプリにおけるCPIの場合、そのアプリ自体が持つ魅力も重要です。広告を目にしたユーザーの興味や関心、趣味嗜好といったものがアプリのコンセプトと合致している場合でも、ユーザー自身がアプリケーションに対して大きな魅力を感じ無ければ、インストールはしてもアクティブユーザーにはなりません。

さまざまなアプリが開発され、ユーザーの目も肥えている昨今においてはどれだけ面白く、使いやすくユーザーを満足させることができるアプリを提供できるか?という部分が重要になってきます。

CPIの使い方

CPIは下記のような使われ方をします。

  • 「先月から実施している広告のCPIを明日の会議で発表します。」
  • 「このゲームのCPIは業界平均を下回っている」

※インストールされるごとに費用が加算されていく広告(インストール課金型)をCPI広告と呼ぶことがあります。主にポイントサイト等に掲載されています。

ブースト広告とは

CPI広告を集中させ一定期間に大量に露出させることでAPP Store ・Google Play Storeなどのランキングを上げる手法を「ブースト広告」と言います。

しかし最近ではストア側の対策でこうしたブースト広告によるランキング入りは認めないよう規制を始めています。

CPIを取り巻く用語

「CPX」(Cost per X)という用語をまとめました。全て広告の費用を表すので、何に対して費用が掛かるのか混同しないように気を付けましょう。

CPA(シーピーエー)- Cost per Action(または、Cost Per Acquisition)

広告媒体(成果報酬型広告、アフィリエイト広告など)からの成約1件にかかる広告単価

広告媒体から広告主のサービスへユーザーが訪れ、成約(コンバージョン)した際に発生する広告単価

CPC(シーピーシー)- Cost Per Click

広告媒体(メール広告、テキスト広告、バナー広告)から、ユーザーが広告接触し、広告がクリックされた際に発生する広告単価。CPC広告の別名は、クリック保証型広告。

CPD(シーピーディー)- Cost Per Duration

広告を媒体に一定期間掲載させた場合の広告コスト。CPD広告の別名は、期間保証型広告。CPAやCPCは単価で考えられるが、CPDは期間に基づく料金体系。

CPE(シーピーイー)- Cost Per Engagement

広告媒体(エンゲージメント広告)からSNSサービスの成果※にかかるコスト。広告媒体から、ユーザーがSNSサービスを利用し、成果※に到達した際に発生する広告単価。

※成果=ユーザーの行動。お気に入り、返信、リツイート、フォロー、個人情報の入力、いいね、など

CPM(シーピーエム)- Cost Per Mille(または、Cost Per Thousand Impressions)

広告媒体(露出保証型広告など)から広告を表示させる回数にあたり発生する広告コスト。広告をユーザーに1,000回表示させた場合の広告コスト。

コスト数値が小さいほど費用を抑えて広告を頻繁に露出させることができる。インターネット広告の費用対効果を表す指標の1つ。

また、CPM広告をインプレッション広告と呼ぶこともある。

CPV(シーピーブイ)- Cost Per View

広告媒体(ディスプレイ広告)での動画再生1件にかかるコスト

広告媒体から広告動画が再生された際に発生する広告コスト。CPV単価は、広告視聴単価とも言う。

何をもって1再生とするかは媒体と確認しなくてはいけない。(すべて視聴、50%以上視聴など)

CPO(シーピーオー)- Cost Per Order

広告媒体(契約保証型広告)からの契約1件にかかるコスト

広告媒体から広告がクリックされ、予約され、且つ来店し契約した際に発生するコスト。

CPO単価は、契約単価や顧客獲得単価とも言う。

CPIの課題

CPIは、各種ある広告指標の1つであり、広告効果を測る指標として万能というわけではありません。

これはCPIに限らず全ての広告指標に言えることです。

現在のモバイルアプリのビジネスモデルは無料でインストール後に、アプリ内課金や広告で収益を上げるモデルが多いのですが、多くの企業で同じビジネスモデルを取っているために新規ユーザーの獲得競争が激化しています。

そのためアプリはインストールしているものの、実利用には至っていないユーザーが多くいます。

本来のビジネスの目的から考えれば、アプリをインストールして、その先の課金や会員登録というコンバージョンまで至って、

初めてアプリ提供の意味が出てくるのであって、インストールあたりの単価をどれだけ下げられるかだけが評価指標 となってしまうのは本末転倒です。

海外ではUA(User Acquisition:ユーザー獲得)マネージャーという役職があって、ユーザー獲得に責任を負って社内の各部署と連携し、社内全体の収益を拡大していく役割を果たしています。

例えば、獲得したユーザーのアプリ内での継続率や課金情報をもとに広告を評価して最適な広告予算の配分を考えたり、それらの情報をもとにアプリそのものの改善をプロデューサーに提言するといったところまでマーケティング担当者が踏み込んでいます。

現在日本の企業でUAマネージャーのポジションを置いているところは非常に少ないのですが、広告で獲得したユーザーを、会社を支えるアクティブユーザーに育てていくという視点は広告担当者のみならず関係部署すべてに必要な視点です。

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